象牙印鑑(はんこ)の彫り直し(改刻)のご案内
象牙に限らず、お手持ちの印鑑を削って彫り直しができるか?とのお問い合わせを時々いただきます。
象牙の場合は古くなっても劣化が少ないですが、水牛系は乾燥してヒビが入っていること、柘など木質系は油分を含んで柔らかくなって再加工できないことなど様々ですので、『たいていはできますが、現物を拝見して判断となります』です。
『縁起の面から短くなるのはどうか?』とのお問い合わせもありますが、『彫りなおして大切に使いたいという気持ちの方が優先されるでしょう』とお答えしています。
ただし、『少しでも安く上げたい』ということでお問い合わせくださった方はその彫り直し料金に驚かれることが多いです(苦笑)
料金面では象牙以外はたいてい「新品で作ったほうがいいよね」となります(苦笑)
まったくの新品へ彫るより削ったり、磨いたりの手間は余計にかかりますのでそこいらあたりは材料代との差し引き、あるいは安くならなくても『想い=プライスレス』で判断していただくことになります。
今回の方は、『可愛がってくれたおばあさんが使ってたハンコを継ぎたい』という方で、象牙も上質だったので印面を削ること、ツヤがなくなってた全体を磨くこと、ゆるくなっていたケース金具の調整、紛失していたケースは新規でご用意させていただく対応となりました。染み込んだ朱肉の色素は取れませんが材質にはまったく問題なくピカピカになっています。
で、こんな感じにきれいに仕上がって
元々は2点か3点のセットだったはずなので別珍ケースへ入れてお渡しできました。ありがとうございました。
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